ここに紹介するのは、フリーズドライの墨紅玫瑰(モホンメイグイ)という雲南産バラ茶です。
静享美好时光/闲暇之余泡上一杯花茶/亦或与家人好友/聊聊生活谈谈心/让生活多一点/色彩和味道(静かな時間を穏やかに楽しむ/暇な時には花茶を一杯いれる/あるいは家族や友達と、日々の暮らしや心の内を語り合う/暮らしにほんの少しの、彩りと味わいを。)
雲南玉溪・澄江産「墨紅玫瑰(凍乾)」
- 商品名:凍干墨紅玫瑰(Freeze dried ink red roses)
- 英語表記:Rose tea

雲南産バラ茶(フリーズドライのモホンメイグイ)
中身の様子
- 濃い紅〜暗紅色の重弁バラの花びらと花蕾が、そのままの形で乾燥されています
- 凍乾特有の、花の立体感や層が比較的残った状態です
- 透明な瓶に金色の蓋で入っており、100g前後の量感に見えます
つまり、食用の墨紅玫瑰を真空冷凍乾燥した代用茶(花茶)。雲南・玉渓市澄江産の製品です。
湯を注ぐと花びらが徐々に開き、紅〜赤紫の湯色と甘いバラの香りが出やすいタイプです。
この製品は、雲南省玉渓市澄江市で作られた食用バラ「墨紅玫瑰」を、真空冷凍乾燥(凍乾)した代用茶で、香りと色を活かして日常的に飲む花茶です。以下に、品種、産地、規格、飲み方、注意点を整理します。
製品の基本情報
- 製品名:墨紅玫瑰(凍乾)
- 製品類型:代用茶(花類)
- 内容量:100g
- 執行標準:GH/T 1091(代用茶の供銷合作業界標準)
- 登記証番号:YNXZF048110116
- 賞味期限:12か月
- 製造日:2026年8月10日(目安として2027年8月9日頃まで)
- 保存:遮光・密封・防湿・防虫。密封したうえで冷蔵が推奨
- 産地:雲南省玉渓市澄江市
- 生産者:澄江田通農業有限責任公司
- 所在地:澄江市右所鎮吉花村委会下映郎15号
登記番号の「YN」は雲南、「XZ/小作坊登記」系の番号です。これは大規模工場の「食品生産許可証(SC)」ではなく、雲南省の食品生産加工小作坊(小規模加工所)として届け出られた製品であることを示します。合法的な食品ですが、規模は小さく、地域の小作坊管理の枠組みで流通しています。
墨紅玫瑰とは?

雲南産バラ茶(フリーズドライのモホンメイグイ)
墨紅玫瑰は、花色が深く、墨を含んだような濃紅〜絳紫色になる重弁の食用バラです。乾燥するとさらに色が沈み、「墨紅」の名がよく分かります。雲南高原で広く栽培され、花茶、花醤、点心の餡などに使われます。
- 花型が大きく、花弁が厚く層が多い
- 香りは甘く濃厚で、蜂蜜のような余韻が出やすい
- 花青素(アントシアニン)が普通のバラより多いとされる
- 雲南では撫仙湖周辺など、昼夜の寒暖差と日照が強い土地で色と香りが乗りやすい
澄江は撫仙湖を抱える高原湖畔の都市です。海口鎮などでは食用の墨紅玫瑰が実際に栽培され、朝摘みした花を花醤や花茶に加工する産地として知られています。右所鎮は澄江市内の別の鎮ですが、同じ澄江の気候圏にあります。湖畔の湿度、日照、昼夜温差が、花の着色と香気の蓄積に向くとされています。
「代用茶」とGH/T 1091の意味
代用茶とは、チャノキ(Camellia sinensis)以外の、食用として認められた植物の花・葉・果実・根茎などを、茶のように湯に浸して飲む製品です。この製品は花類代用茶に当たります。
GH/T 1091は全国供銷合作総社が定めた代用茶の業界標準です。主な考え方は次の通りです。
- 原料は食品安全関連の国家標準に適合すること
- 清潔で、異物・異臭・カビがないこと
- 香精(香料)や色素などの食品添加物を加えてはならないこと
- 色沢・香り・味が、その品種らしいものであること
つまり「バラの香りづけをしたお茶」ではなく、墨紅玫瑰そのものを原料にした無添加の花茶である、という建前の規格です。実際の品質はロット検査と保管状態に左右されます。
なぜ凍乾なの?
バラ花茶の製法は大きく分けて、天日や熱風で乾かす方法と、凍乾(フリーズドライ)があります。凍乾は、花を低温で凍結し、真空下で氷を昇華させて水分を抜きます。
- 花型が立体的に残り、湯を注ぐと花が開いたように戻る
- 色が黒ずみにくく、濃紅〜赤紫を保ちやすい
- 香気成分や花青素が、高温乾燥より残りやすい
- 硫黄薫蒸で色を整える必要が相対的に少ない
欠点はコストが高いことです。同じ100gでも、熱風乾燥品より花の数が少なく見えることがあります。凍乾は水分をほぼ抜き切るため軽く、一輪でも湯の中で大きく戻ります。良い品は、花が崩れにくく、鼻を近づけると甘いバラ香があり、酸っぱさや焦げ臭がありません。
伝統的な見方と現代的な位置づけ
中医学ではバラの花(玫瑰花)は、味は甘く微苦、性は温、肝経に入り、理気解鬱・活血散瘀に用いるとされます。墨紅玫瑰の花茶も、この延長で「気分を巡らせ、気血を和らげ、顔色を整える」日常茶として飲まれます。
現代的には、次のような価値がよく語られます。
- 香りによる気分の緩和
- アントシアニンなどポリフェノールによる抗酸化
- カフェインを含まないため、夜間にも向きやすい
- 見た目が美しく、水分摂取のきっかけになる
ただし花茶は医薬品ではありません。月経や肌、消化への効果をうたう宣伝は多いですが、体質や量によって向き不向きがあります。
飲み方
凍乾の大輪なら、基本は1輪で十分です。戻ると体積が数倍になります。
- 器具は透明なグラスか蓋碗が向きます。花の開き方がよく見えます。
- 水温はおおよそ80〜90度。沸騰直後を直接かけると、色や香りが飛びやすいです。
- 湯量は200〜350ml程度。1〜2分待って香りを見てから飲み始めます。
- 同じ花で数煎楽しめます。後半は花弁を軽く開くと香りが出ます。
- 夏は常温水や冷水で数時間浸す冷泡も合います。色は淡い紅紫になります。
よくある合わせ方は、枸杞、紅棗、陳皮、菊花、少量の蜂蜜です。バラは性温なので、のぼせやすい人は菊花を足すとバランスが取りやすいです。レモンを数滴入れると、アントシアニンの色がピンクに変わることがあります。
保存と品質の見分け方
ラベルの保存指示は妥当です。凍乾品は乾燥しているため湿気に弱く、吸湿すると香りが落ち、カビや虫の原因になります。
- 開封後は密閉容器へ移し、光を避けて冷蔵する
- 賞味期限は未開封・適正保存が前提
- 良い花は、形が整い、花弁に厚みがあり、甘いバラ香がある
- 避けるべきは、粉っぽい崩れ、硫黄臭、焦げ臭、酸敗臭、異常な蛍光のような色
製造日が2026年8月10日ですので、頭水花(春の一番花)ではなく、夏以降の花を使った可能性があります。墨紅玫瑰は雲南では春から秋まで繰り返し咲きますが、香りと厚みは春の頭水が最も評価されます。夏花でも凍乾なら形と色はきれいに残りますが、香りの厚みはロット差が出やすいです。
向く人・慎重にすべき人
- 向く人:香りで気分を整えたい人、カフェインを避けたい人、花茶の見た目を楽しみたい人
- 慎重:バラなど花粉に過敏な人、妊娠中の人、月経過多の人、胃腸が冷えやすい人、陰虚火旺でのぼせが強い人
性温で活血の側面があるため、妊娠中や出血傾向がある場合は控えるのが無難です。空腹時の大量飲用は胃を刺激することがあります。1日1〜2杯程度が目安です。
この製品を見るときの要点
澄江は撫仙湖周辺で食用バラ栽培が実際にある産地です。凍乾墨紅玫瑰は、雲南の花茶として近年よく流通しています。一方で、このラベルは小作坊登記の製品です。大手ブランドのSC工場品と比べると、トレーサビリティや検査の厚みは事業者ごとに差があります。
手元の品を見るときは、次を確認すると判断しやすいです。
- 花が立体的で、湯を注いだあとにきれいに開くか
- 湯色が濁らず、紅〜琥珀に澄むか
- 香りが天然のバラで、香精のような突き上げる甘さでないか
- 開封後の湿気と光をしっかり防げているか
雲南の高原バラを、花の形ごと残して飲むための製品です。薬として期待するより、香りと色を楽しみながら日常の水分と気分を整える花茶として扱うのが、この墨紅玫瑰(凍乾)の実情に合っています。


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