雲南省は、中国西南部に位置する広大な省です。以下、地誌、地理、歴史、有名な観光地に分けてご紹介します。
地誌
雲南省は面積約39万4千平方キロメートルで、日本とほぼ同じ大きさです。地勢は北西が高く南東が低く、階段状に下がっています。最高峰は梅里雪山のカワガボ峰で標高6740メートル、最低地点は河口県付近の約76メートルです。山地と高原が大部分を占め、横断山脈が北西を走り、金沙江・瀾滄江・怒江が並流する「三江併流」の景観が特徴的です。東部は雲貴高原に属し、カルスト地形も発達しています。

雲南省昆明市中心部から東部の石林へ向かう途中。赤土を含むカルスト地形が生々しい。2013年2月27日撮影。
地理
東は貴州省・広西チワン族自治区、北は四川省・チベット自治区、西・南はミャンマー・ラオス・ベトナムと国境を接します。北回帰線が南部を通り、気候は亜熱帯高原モンスーン気候を基調としつつ、標高差により熱帯から寒帯まで多様な気候帯が共存します。省都は昆明で、「春城」と呼ばれ一年中穏やかです。少数民族が多く、豊かな生物多様性を誇ります。
歴史
約170万年前の元謀人が発見され、アジア最古級の人類遺跡があります。先秦時代に古滇国が栄え、唐代に南詔国、宋代に大理国が独立王朝として発展しました。元代にモンゴルに征服され雲南行省が設置され、以降中原王朝の支配下に入りました。独自の文化を保ちながら、茶馬古道の要衝としても重要な役割を果たしてきました。
有名な観光地
麗江古城は世界文化遺産で、納西族の伝統的な町並みが残ります。大理の洱海と三塔、石林のカルスト景観、西双版納の熱帯雨林と傣族文化、元陽のハニ族棚田、香格里拉や玉龍雪山も人気です。自然と民族文化が融合した魅力的な地域です。

