龍陽路駅

上海の原風景

ここに掲示する3枚の写真は、私が初めて中国を訪れた時に撮したものです。場所はリニアモーターカーの終点「龍陽路駅」。上海浦東国際空港からリニアモーターカーに乗って、この駅に来ました。駅の階段を降りた直後にタクシーの運転手たちに絡まれました。その顛末は「私とはどこか ― 西には何があるか」に記しているのでご覧ください。

地下鉄・リニアモーターカーの龍陽路駅(2004年5月31日撮影)

警備員さんが話していたことによると、地上のリニアモーターカー側はそろそろ閉門とのことでした。時刻は18時40分頃。もちろん、地下鉄はバリバリ営業を続けます。

地下鉄・リニアモーターカーの龍陽路駅(2004年5月31日撮影)

駅の外壁が丸みを帯びていて新鮮でした。

地下鉄・リニアモーターカーの龍陽路駅(2004年5月31日撮影)

私にとって上海の原風景となったのが この写真。高いビル、広い広場、たっぷりと生い茂った芝生。

地下鉄・リニアモーターカーの龍陽路駅(2004年5月31日撮影)

駅から出た視線はこういう風景になります。まだ、高層ビルや高層マンションの建築ラッシュは始まったところ。

龍陽路駅

概要

龍陽路駅(中国語:龙阳路站、英語:Longyang Road Station)は、中華人民共和国上海市浦東新区に位置する、上海軌道交通(地下鉄)と上海磁浮(磁気浮上式鉄道)の主要な乗換駅。中国大陸で初めてとなる5路線が乗り入れる乗換・転乗駅として知られ、上海浦東国際空港へのアクセス拠点としても重要な役割を果たしています。駅は龍陽路と白楊路の交差点付近にあり、周辺には上海新国際博覧中心などの施設が立地しています。

乗り入れ路線と特徴

当駅には上海軌道交通の2号線、7号線、16号線、18号線、そして上海磁浮線の合計5路線が乗り入れています。地下鉄各線は改札内で相互に乗り換えが可能ですが、磁浮線は運賃体系が異なるため、基本的に出駅しての転乗となります。

特に磁浮線は、当駅を市街側の始発駅とし、約30キロメートル先の浦東国際空港(浦東1号2号航站楼駅)までを最短約7〜8分で結びます。最高設計速度は時速430キロメートル前後で、商業運行されている高速磁気浮上式鉄道として世界的に有名です。空港アクセスのほか、体験乗車としても人気があります。

16号線は当駅を終点とし、普通列車のほか大站車(主要駅停車)や直達車(一部区間無停車)など、運行パターンが分かれている点も特徴です。駅構内には案内表示が充実しており、近年は乗換案内の改良が進められ、情報画面や通路の標識が強化されています。

駅の構造

駅は規模が大きく、構造がやや複雑です。北から南にかけて概ね7号線、2号線、磁浮線、16号線、18号線の順に配置されています。2号線・7号線・18号線は地下駅、16号線と磁浮線は高架駅となっており、2号線の駅舎部分は地上に駅ホールがあります。

各路線のホームは島式ホームを中心に構成され、16号線は高架の双島式ホーム(複数のホームを有する)です。乗換通路が複数設けられており、路線間の移動には数分から十数分程度かかる場合もあります。出入口は複数あり、磁浮線へのアクセスに便利な出口もあります。無障礙設備(エレベーターなど)も整備されていますが、距離のある乗換では時間に余裕を持つのが安心です。

歴史

龍陽路駅の歴史は上海の都市開発とともに歩んできました。1999年9月20日に上海軌道交通2号線が開業し、当初は終点駅の一つとして機能しました。その後、2002年12月31日に上海磁浮線が開業し、乗換駅となりました。2009年12月5日に7号線が、2014年12月28日に16号線が、2021年12月30日に18号線がそれぞれ乗り入れを開始し、5路線乗換駅となりました。

開業から四半世紀以上が経過し、近年も駅構内の案内改善や施設更新が行われ、乗客の利便性向上が図られています。浦東新区の発展とともに、交通の要衝としての地位を確立してきた駅です。

利用上のポイントと周辺

磁浮線を利用する場合は、地下鉄から出て別途乗車券を購入する必要があります。地下鉄では交通カードが便利ですが、磁浮は別運賃です。空港への移動では、時間を重視する方や体験を楽しみたい方に磁浮が適しており、通常の地下鉄2号線で空港方面へ向かう選択肢もあります。

周辺には上海新国際博覧中心があり、展示会やイベント時には混雑します。世紀公園や商業施設も比較的近く、浦東の生活・ビジネスエリアへのアクセス拠点としても機能しています。駅周辺には飲食店や商業施設も点在し、乗換の合間に利用可能です。

龍陽路駅は、上海の東西を結ぶ動脈の一つである2号線を軸に、南北方向や郊外・空港方面へのネットワークを支える重要な結節点です。大規模な乗換駅のため、初めて利用される際は案内表示を確認しながら移動されることをおすすめします。都市の成長とともに進化を続けるこの駅は、現代上海の交通事情を象徴する存在と言えるでしょう。

龍陽路駅周辺の主な観光スポット

龍陽路駅は浦東新区の交通結節点で、すぐ近くに実用的で楽しめるスポットが集まっています。大規模なテーマパークほどではないものの、公園・展示・商業施設が徒歩や短時間の移動でアクセスしやすいのが特徴です。

すぐ近くのおすすめスポット

上海磁浮交通科技館(上海磁浮博物館)

駅の磁浮部分の真下・すぐ隣にあります(徒歩1分程度)。磁気浮上技術の歴史や仕組みを学べる展示施設で、磁浮に乗った記念に立ち寄りやすいスポットです。乗車券を持っていると入場が無料または割引になる場合もあります。

上海新国際博覧中心(SNIEC / Shanghai New International Expo Centre)

龍陽路沿いにあり、駅から徒歩10〜20分程度。大規模な展示会場で、国内外の見本市やイベントが頻繁に開催されます。イベント開催中は活気があり、周辺の飲食や商業施設も充実しています。普段は外観や周辺散策を楽しめます。

世紀公園(Century Park)

駅から約2km(徒歩20〜30分、または地下鉄・バスで短時間)。浦東最大級の都市公園で、広い芝生、湖、花畑、遊歩道があります。季節の花や音楽噴水が人気で、のんびり散歩やピクニックに適しています。入口は複数あり、地下鉄2号線の世紀公園駅からも便利です。

喜瑪拉雅美術館(Himalayas Art Museum)

駅から徒歩15分前後の証大喜瑪ラ雅センター内にあります。現代アートやデザイン関連の展示を行う美術館で、建築そのものも特徴的です。周辺にカフェやショップもあり、アートに興味がある方におすすめです。

その他の周辺施設・エリア

  • 龍陽広場などの商業施設:駅直結・近隣にショッピングモールやスーパー(Metroなど)、飲食店が集まっています。買い物や休憩に便利です。
  • 花木公園など小規模な緑地:近隣に公園が点在し、落ち着いた散歩ができます。
  • 浦東新区の雰囲気:近代的なオフィスや住宅エリアが広がり、上海の「新しい顔」を感じられます。

少し足を伸ばす場合

地下鉄2号線で数駅乗れば、陸家嘴の高層ビル群(上海タワー・環球金融中心など)や外灘(バンド)にもアクセス可能です。時間に余裕があれば組み合わせやすいです。

龍陽路駅周辺は「観光の目的地」というより、空港アクセスや乗換の合間に立ち寄れる実用的なエリアです。イベント開催時期は新国際博覧中心周辺が特に賑わいますので、事前にスケジュールを確認するとよいでしょう。

この記事を書いた人
shin

15年間ほど経済史や歴史学などの大学教員をしていました。中国好きと旗袍好きと女性好きが高じて「旗袍的新故事」「モードの世紀」なども運営。

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