昆明動物園(圓通山動物園)は、昆明市街地北東部の圓通山(円通山)に位置する、歴史ある都市型動物園。1953年に建設が始まり、1954年の元旦に正式に一般公開されました。もともと「圓通公園」として整備され、1959年に「圓通動物園」と改称、1986年に現在の「昆明動物園」となりました。全国十佳動物園の一つに数えられ、昆明市民に最も親しまれている公園の一つでもあります。
基本情報
- 館名:昆明動物園(中国語:昆明动物园)
- 別名:圓通山動物園(円通山動物園)
- 住所:雲南省昆明市五華区青年路92号
- 電話:0871-63518800 ほか
- 公式サイト:独立した専用公式ウェブサイトは公開されていません。
最新情報は微信(WeChat)公式公衆号「圆通山昆明动物园」で発信されています。

昆明動物園(圓通山動物園)入口。2013年2月23日撮影。
特徴
園内の面積は約26ヘクタール。標高約1930メートルの丘陵地にあり、「螺峰疊翠」として「昆明八景」の一つに数えられる自然景観を活かしています。山の地形をそのまま利用した配置で、緑が豊かで四季折々の花が咲き、動物観察と散策・賞花を同時に楽しめるのが大きな魅力です。

昆明動物園(圓通山動物園)にて、写真撮影を楽しむレイレイ。2013年2月23日撮影。

昆明動物園(圓通山動物園)にて、写真撮影を楽しむレイレイ。2013年2月23日撮影。
動物の飼育状況は、約200種・合計2000頭前後(時期により変動)を誇ります。特に雲南省の固有・特産種に力を入れており、西双版納産のアジア象、滇西北の小熊猫(レッサーパンダ)、滇金絲猴、各種長臂猿(テナガザル)、緑孔雀・藍孔雀などが代表的です。アジア象については1978年から長期飼育を続け、繁殖にも成功。三代同堂の群れを形成した実績があり、中国国内でも有数の人工繁殖個体群を有しています。その他、東北虎、孟加拉虎、アフリカ獅、キリン、シマウマ、火烈鳥、各種水禽、霊長類など国内外の希少種も展示されています。大熊猫(ジャイアントパンダ)は過去に飼育されていましたが、2004年以降は常設展示されていません(パンダ館は小熊猫展示などに活用)。

昆明動物園(圓通山動物園)。2013年2月23日撮影。
園内は猛獣区、食草動物区、霊長類展区、アジア象展区、水禽池、鳥園、孔雀園、小型動物・萌宠エリアなどに分かれています。孔雀園では数百羽の孔雀が比較的自由に歩き回り、春から初夏にかけては開屏の姿を間近で見られることも多いです。小型動物エリアでは小熊猫や近年人気のカピバラなど、親しみやすい動物に出会えます。
最大の季節的ハイライトは、毎年2月末から3月下旬にかけて見られる「圓通櫻潮(円通桜潮)」です。園内に約570本の桜(主に雲南桜)と約1070本の垂糸海棠が植えられ、両者が重なって咲く様子は「花潮」と呼ばれ、昆明の春の風物詩として広く知られています。2005年に昆明市非物質文化遺産、2017年に雲南省非物質文化遺産に登録され、毎年「圓通櫻潮」非遺展を兼ねた桜花節が開催されます。花の時期は特に多くの市民や観光客で賑わいます。
その他の見どころとして、園内には明代の城牆残段や、民国時代の重要人物・唐継堯の墓など、歴史的な遺跡も点在しています。公園としての側面が強く、ただ動物を見るだけでなく、緑の中を歩き、花を眺め、歴史に触れる複合的な空間となっています。

明朝城牆残段。昆明動物園(圓通山動物園)にて。2013年2月23日撮影。

明朝城牆残段。昆明動物園(圓通山動物園)にて。2013年2月23日撮影。
開園時間は通年おおむね7:30〜18:00前後(入場停止は18:00前後。季節や工事により変動あり)。大型動物は午後16:30頃から屋内に戻されるため、午前中の入園がおすすめです。入場料は大人20元、学生半額、身長1.2メートル以下の子供は無料。年票(100元程度)も用意されています。
交通
交通は地下鉄2号線・4号線・5号線の関連駅から徒歩、または複数のバス路線で「圓通山」停留所下車が便利です。市街地中心部から近く、気軽に訪れることができる点が大きな利点です。
まとめ
昆明動物園は、現代的な広大な野生動物園(例:雲南野生動物園)とは異なり、歴史と自然、動物、花がコンパクトにまとまった「市民の庭」のような存在です。親子連れや地元の人々の日常的な憩いの場として機能しつつ、雲南の生物多様性を身近に感じられる場所として、訪れる価値が高い施設です。訪問の際は公式公衆号で最新の開園状況やイベント情報を確認することをおすすめします。


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